古文 品詞分解練習②

古文


今回は以下の文で練習しましょう。2021年度共通テストで出題されました。品詞分解だけしてもらえればいいですが、場面としては身内が亡くなり、亡骸をお寺に移す場面です。
品詞分解のやり方はこちらです。
古文 品詞分解のやり方 | 猿山高校 (monkey-studying.com)

大北の方も、(中略)またおしかへし臥しまろばせ給ふ。

では品詞分解していきます。

大北の方;名詞。人名なので一語にしてます。
も;助詞。
また;副詞。
おしかへし;副詞。「何度も」という意味です。
臥し(ふし);サ行四段活用動詞「臥す」の連用形。「臥す」は「横になる、寝る」という意味で頻出です。
まろば;バ行四段活用動詞「まろぶ」の未然形
せ;尊敬の助動詞「す」の連用形。
給ふ;ハ行四段活用動詞「給ふ」の終止形。動詞や助動詞の下につく動詞を補助動詞といいます。給ふは尊敬の補助動詞です。「せ給ふ」で二重尊敬といいます。現代語訳する際は「~なさる」で大丈夫です。

現代語訳「大北の方も、また何度も横になって転げまわりなさる」

[確認問題]
(1) 本文は、大北の方のどのような様子を述べたものか。
(2) 「せ給ふ」は誰から誰への敬意を表すか。

[解答・解説]
(1) 身内の死を嘆き悲しむ様子。
転げまわるくらい悲しいということですね。
(2) 筆者から大北の方への敬意。
会話文以外の文を地の文といいます。地の文で使われる敬語はすべて筆者からの敬意です。

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